年金受給者の在職老齢年金カット: 47 万円基準の実践ガイド

65 歳以上で老齢厚生年金を受け取りながら厚生年金加入で働く場合、給与と年金の合計が一定基準を超えると年金の一部が支給停止されます。これが「在職老齢年金カット」。2025 年改正で基準が約 51 万円から約 65 万円相当に引き上げられ、より多く働けるようになりました。本記事で計算方法と月次管理のコツをまとめます。

結論: 給与+年金が基準額(2025 年: 約 65 万円)を超えると半分カット

1. 在職老齢年金の計算式

在職老齢年金の支給停止額は次の式で決まります。

  • 支給停止月額 = (年金月額 + 標準報酬月額相当 + 直近 1 年の賞与月額換算 − 基準額)÷ 2
  • 基準額 = 2025 年改正後 約 65 万円相当(従来の 51 万円から引上げ)
  • 計算結果がマイナスの場合は支給停止なし

2. ケーススタディ: 年金月 12 万円・給与月 30 万円・賞与なし

  • 月額合計: 12 + 30 = 42 万円
  • 基準額 65 万円より低い → 支給停止なし、年金 12 万満額受給

3. ケーススタディ: 年金月 18 万円・給与月 50 万円・賞与年 100 万円

  • 賞与月額換算: 100 万 ÷ 12 = 約 8.3 万円
  • 月額合計: 18 + 50 + 8.3 = 76.3 万円
  • 基準額 65 万を 11.3 万円超過 → 支給停止月額 = 11.3 ÷ 2 = 約 5.7 万円
  • 実支給月額: 18 − 5.7 = 約 12.3 万円(年金が約 1/3 カット)

4. 2025 年改正前後の比較

  • 改正前: 基準 51 万円 → ケース 1 でも 12+30=42 で OK だが、給与 35 万なら年金 1 万円カットだった
  • 改正後: 基準 65 万円 → 14 万円分働ける幅が増えた

5. 月次で管理する重要性

在職老齢年金の支給停止は給与と賞与の月額換算で決まるため、月によって変動します。「税金の壁ナビ」年金モードでは、毎月の給与を入力すると、当月時点の支給停止額と年間予測を即時表示します。

まとめ

  • 在職老齢年金は『年金+給与+賞与月額換算』が基準額を超えると半分カット
  • 2025 年改正で基準が 51 万→65 万相当に引上げ、働ける幅が拡大
  • 支給停止額 = (合計 − 65 万)÷ 2
  • 賞与は月額換算(年間賞与 ÷ 12)で計算に含まれる
  • 「税金の壁ナビ」年金モードで月次管理が可能

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で実数値を入力するとそのまま試せます。

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